人材紹介会社を利用した、求人の申し込みが2019年頃はとても多かった。ハローワークに求人を出しても全く申し込みがない・・・そのかわりに、人材紹介会社からの求人申し込みが異常なほどであった。しかし、2021年頃からぱったりと減った気がするのは気のせいだろうか?理由を調べて、なるほど、うなずける話だ。求職者へのお祝い金制度が禁止となったのである。お祝い金目当ての就職ができなくなったのだ。評判が悪くなってしまった人材紹介業界。同一の求職者に転職を斡旋し続け、その度にお祝い金を渡していたWIN WINの関係が崩れたのだ。そんな業界の明暗を経験談も含め少しお話します。
使うならハローワーク!一択
人材紹介と聞いて、人事部担当は、こう申す。
「自ら職を探さず、人任せにして、紹介された会社に求職に行き、なんとなく来てみました・・・というような人材はいらない!」
ハローワークに行けば沢山の求人があるはずだ。もちろん、会社もハローワークだけに求人を出している訳ではなく、新聞の折り込みや人材紹介冊子などにも求人広告を出している。求職者は、頭を働かせ、どんな会社か、業務内容社風etc…..色々考え職選びをする。
一方、人材紹介会社に登録した方は、自分の行きたい職種、希望年収を記入し、マッチする会社を選んで斡旋された所に面接に行くわけだ。給与交渉も人任せ。採用されれば、祝い金。(現在は禁止)
そんな祝い金目当てで就職してきた社員は、今はもう、1人として残っていない・・・・
高額な紹介手数料を払い、さぞかし優秀な人材を紹介して頂いたと思った矢先、返戻の期限半年をすぎた途端、社員は、ソワソワし始める。「辞めます・・・」と、1年も経たずに、いとも簡単に、申し出てくる。
紹介会社には、信用は・・・ない。
上手に使えば良き人材
しかしながら、特定の職種の社員が欲しい時だってある。
ハイレベルな有資格者たちは、通常の求人をしても、なかなか見つからないものである。
そんな時は人材紹介会社を使ったほうが、早く有資格者が見つかるし、優秀な人材の宝庫とも言える。有資格者は、資格を活かした就職先を探そうにも、なかなか特殊な求人が見つからなかったり、会社側も求人は出さなくとも潜在的に探していたりするものである。
そんな求職者を探すのであれば、厚労省が職業紹介優良事業者認定の公表を行っており、審査に合格した人材紹介が紹介されているので、活用すると良いかもしれない。
https://www.yuryoshokai.info/厚労省職業紹介優良事業者認定制度
紹介会社の悪評
厚労省が優良事業者認定制度なるものを打ち出したということは、紹介会社への悪い評判が後を絶たなかったのであろう。お祝い金の受け取りを繰り返し、転職を繰り返した、サクラ社員は、今、何をしているのだろうか・・・禁止になった今もこっそりお祝い金を受け取っているのだろうか。定職にも就かず、年齢を重ね、再就職を繰り返したがために、給与は上がらず。
これから、再就職や、転職を考えている方は、考えて欲しい。人材紹介会社は、イメージが悪くなってしまっている。採用担当者も同じ思いである。どんなに良い人材だったとしても、紹介会社からの紹介が足枷になるかもしれないことを。お金で人は買えないのだから。